1人が本棚に入れています
本棚に追加
/86ページ
ヴァラナシの少女
インド、ヴァラナシ、聖なるガンガー(ガンジス河)の対岸は何も無い土の河原です。ときどき流れ着いた人や動物の屍骸、その鼻を突く臭い、群がるカラスやハゲタカ達。
僕は毎日ガンガ-を対岸まで泳いで往復していました。ときどき河イルカが顔を出し、屍体やらお供えの花やら流れる河の中、泳ぎながらその水を飲んだり、うんこをしたり、なんだかとっても満たされていて、なんだかとっても自由でした。
当時のヴァラナシ旅行者達のアイドル、Mちゃんも、もうとっくに結婚してしまいました。
「(妊娠して)すいかのようなお腹を抱えて歩いています」
って葉書が届いたのも、大分前のはなしです。
最初のコメントを投稿しよう!