彼等は人類が気になる様です

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「ああ、いや……うん。どうも」 「でっかいさん、優しき?」 「えっ?ああ、うん。そうだね、君達には優しくしたい、よ?」 「「「ぺか~~♪」」」  一瞬で警戒が解かれた気がした。そして親愛が気付かれた気がした。彼等の将来が心配になった……残り時間も少ないけど、確約取れるか聞いてみるか。 「なぁ、君達の事を何て呼べば良い?」 「ふぇ~?……チキュウイシ?」 「ガイアのササヤキ?」 「ダイチサンショウ」 「「「ら~~♪」」」 「うん、大体分かった。じゃあさ、これから毎日短い間だけど来るからさ、色んな事教えてくれないか?代わりに、俺も君達の聞きたい事を教えるからさ」 「一問一答?」 「そんな感じ」 「「「おりょうか~~い♪」」」  って感じで、新たな一歩を踏み出した。  1日2分、持ち時間はお互い1分。質問は1つ。  まず、俺は彼等の事を『地球さん』と呼ぶ事にした。触覚に付いている玉はノリらしいので。見分けるのには問題無い。そして彼等の目的だが、地球の表面上に俺達人間が沢山居て、他の個体数が少ないのは何故だろうという事を調べに来たらしい。  その結果を知る事が出来たなら、新たな対処に踏み出すとか。彼等は地球意思の端末的な役割だという事が分かった。ずっと表面でチクチクされているからずっと気になっていたんだと言われているので、下手すると世界中の杭打ちされている建物が消滅する事になるだろう。  だが同時に、地球さんはとても好奇心旺盛。疑う事を知らないし、暴力反対派である。 「だから平和的に人類の建築物を消滅させたいって?」 「ぼうけんのけっか~~~」 「そんな感じに~~」 「なりまして~~♪」 「んにゅ~ぁ~♪」 「ああどうしよう、俺すげぇキモイわ」  仲良くなってみると、これ以上無いぐらい彼等は愛らしい。だからどうしようも無く愛でたくなる。地球曰く、人間にとって最も攻撃し難い姿にしようとした結果なんだとか。  それで、彼等が俺に求めた事は、主に歴史だった。 「たいりくの~~でっかいさんの~~」 「色んなのたくさ~ん」 「欲しいなりよ」 「きてれちゅ~~♪」 「今日もちゃんと持って来たよ。今日は大きめの画面で見られる様に電子パッドだ」 「「「きゃ~~~♪」」」
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