プロット

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 神器【術】がうまく使えない加奈に、少なくともこの世界の術(魔法)は信仰心の篤さ(神の存在をどれだけ信じているか)や、練度が重要だということを調べて伝える。神器がろくに扱えず浮き気味だった加奈は、それから神器の真価を発揮しはじめる。  その中で釘本の神器【止】が、他の【殴】や【断】などの破壊に特化した神器すら凌駕する防御力を秘めていることが判明。しかもその物の能力を底上げする神器【極】を用いてもその防御力は破れなかった。(ただ一つの短所は、その神器【止】は効果を強く出そうとすればするほど効果範囲が狭くなる性質がある。そして自分自身に対して神器を使うと、自分では解除できず身動きが取れなくなる)  以上  彼らの寝泊まりする施設の近隣にある図書室とクラスメイトとの間を行き来し、情報を伝達する。(この国の立地、自分たちの居た世界とこちらの世界の差異、霧の発生直前に、初めての世界大戦が勃発していたなど)  この頃に施設内をうろうろしている(巡回の任務だと思われるが本当にうろうろしているようにしか見えない)軍人のエリエスとよく話すようになり親しくなる。  のちに稽古などつけてもらう間柄となる。  クラスメイトと兵が霧の攻略に勤しむ裏で、永朔はこのようにして過ごしていた。  そして永朔は、この世界に来てからずっと怠い気がすることに気づく。気疲れだろうと納得し考えるのをやめた。     
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