プロット

3/41
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/62ページ
 クラスメイトたちの寝泊まりする施設の外で、永朔と歌春が怪しんでいた堺という男と、巡回兵らしきエリエスが言葉を交わす。互いに質問の内容は、「お前は何者だ」というもの。  お互い正体を明かすことはないまでも、どういう目的で動いているかを話して、どちらも警戒することをやめる。  対象の情報を得ることのできる神器【識】を持つ城煉は、クラスでも冷静でいて信頼できる人物であった歌春に密かにコンタクトを取る。  城は歌春に、彼の神器でしか知り得ない「神器というもののある特徴」を密かに伝えた。  一部から永朔の功績が認められ始めた頃……。  クラスメイトの雄二と和俊のふたりが永朔を霧へ連れ出す。  そして永朔は、霧の中の教会にあったトラップにかけられる。それを見てふたりは腹を抱えて笑う。 「役立たずがやっと役に立ったなぁ」「大丈夫! お前がミスってトラップにかかったとか誰にも言わねぇから!」などと馬鹿にされる。  ふたりは結局我慢できずクラスに話していた。半数近くは笑っていたが、残りはやり過ぎだろうと反発。  同時刻、永朔は拠点に勤めるこの世界の術者たちにトラップにかかったことを相談したところ、トラップにより呪いがかけられていることが判明した。そしてすぐに呪いを解いてもらえることに。  クラスメイトに今回のことが露見するのが嫌だったため、永朔はひとり密かにここへ訪れていた。     
/62ページ

最初のコメントを投稿しよう!