プロット

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 永朔がクラスメイトたちには内密に、と話すと快諾してもらえた。  術者らによると、呪いの詳細は不明だが死に至る類のものだった。  術者たちの祝詞(詠唱)が始まってしばらく、徐々に息が苦しくなり、頭が割れるような痛みが生じる。寒さで震え、歯をガチガチと鳴らしていると、彼らのいる部屋に親友の歌春がやってくる。  歌春は、永朔のことだから、心配かけないようにとか恥ずかしいとかでみんなの前に現れなかったと思い至っていた。  歌春の神器が〝2度〟も発動し、永朔の呪いは解かれる。神器を使い終わると歌春は倒れた。そんなとんでもない呪いだったのだろうか。 歌春(それより、城の言った通りだ。俺の能力は呪いも解けるんだ)  ※クラスメイトの神器が判明したとき、神器の詳細がわかる神器【識】を持つ城煉が改めて皆の神器を見て内容を伝えていた。  夜になると、永朔は神器【識】をもつクラスメイト城のもとをひっそり訪ねる。少しだけ話した後、呪いはもうなくなったのか、確認程度に見てもらう。  しかし、呪いのような物がまだ存在していた。  呪いの内容は、〝武器〟に触れると武器が消滅してしまうというもの。     
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