プロット

13/15
前へ
/62ページ
次へ
 本当は付き合ってくださいと言うつもりだったし本人はそう言ったつもりだが、永朔が結婚してくださいと言い出す雰囲気を漂わせていたため引っ張られてしまった。 「櫟本さんのことは全然嫌いじゃないってか…………むしろ好きなんだけど……今はアーデのことが……」とめちゃくちゃあたふたしながら断ろうとする永朔。  もうポロポロ泣き始めてしまった加奈は弱々しく「知ってた」と言いながら涙をぬぐう。    ギャラリーが心を痛めながら鑑賞していると、人生で初めて告白されて同時に人生で初めて振ってしまって心を痛めている永朔に対し、アーデは「永朔は私に結婚してって言おうとしたの?」と問う。  先んじて言われてしまって、永朔は変な感じで肯定する。するとアーデは「じゃあふたりと結婚すれば?」と提案。  一応は静観するつもりだった者たちと、永朔、加奈はそろって「「ええ!?」」と声を出してしまった。  アーデの村では一夫多妻制だったとかそんなことはない。しかし加奈の見るからに永朔好き好きオーラを見ていた者としては、彼女に報われて欲しいと思っていた。(召喚後加奈の永朔好き好きオーラは割と誰が見てもわかるレベルだった。気づかなかったのは永朔と神器【殴】を持つ健くらい)  でも自分も永朔のことが好きだ……というときに、「あっ、ふたりと結婚すればいいじゃ~ん!」と妙案を思いついた。     
/62ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加