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クラスメイトも永朔がそんなことをするとは思えなかったが、確証がない。
歌春はこれが永朔の犯行ではないと考え捜査。しかし証拠といった証拠はない。
監禁場所には永朔と多少なりとも縁のあるクラスメイトが訪れ話をしていく。雄二と和俊は永朔を罵倒し、さっさと認めろと言い続ける。
基本ふたりは一緒に来たが、一度だけ雄二ひとりで訪れる。
だだでさえ孤立気味だった永朔は、さらに立場が悪くなり逃げ出したくなる。
国は、神器を持つ救世主を殺すという重罪を犯した人間を生かしておけないと、永朔を死刑にすることを決定。
みんな納得がいかず反発するが、こんなことで霧の攻略が滞っていてはいけないと国側は意見を変えなかった。
そんな話が城に勤める者たちに周知されてすぐ、エリエスが歌春を連れて檻の前までやってくる。
止めに入る兵をエリエスが御し、鍵は歌春に開けさせて永朔を城外へ連れ出す。
私刑という建前で永朔を霧の中へ連れて行く。
エリエスとしても深追いすれば俺の家族に被害が及ぶかもしれないので、手助けはこれが精一杯。
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