第1章 物語の始まり

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第1章 物語の始まり

◯教室(朝) 先生、教室に入ってくる。 生徒「きりーっつ。れいっ!」 先生「あー…」 先生、顎をさすりながら、教室内を見渡す。 先生「…虎竹川は?」 生徒「寝坊です」 先生「またか…」 呆れた顔をする先生。 ◯虎竹川道場・縁側(朝) 縁側の風鈴が鳴っている。青い空と蝉の音。 ◯理人の部屋(朝) ベッドの上で寝ている虎竹川理人(17)。 側には古い竹刀が置いてある。 理人「ん~」 理人、ベッドの上でもそもそと動く。 理人「…」 ガバッと起きる。 理人「今何時だ!?」 ◯学校への道(朝) 全速力で坂道を駆ける理人。 理人「くそ、また寝坊しちまった」 理人「小夜、なんで起こしてくんなかったんだよ」 ◯教室(朝) ガラガラっと勢いよく扉を開ける。 理人「セーフ!」 両手を広げてポーズをとる理人。 ポカッと理人の頭を殴る先生。 先生「なにがセーフや。15分も過ぎてるやないか。はよ席つかんかい」 どっと笑いが起こる教室。 理人「ちっ…」 頭を掻きながら席に向かう理人。 須藤「お前、3日連続遅刻だな」 後ろの席の男友達が面白おかしそうに話してくる須藤浩司(17)。
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