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マサトの父の名は比嘉頼 岳斗。14年前にマサトが物心をつき始めたとき、ある戦争で味方に裏切られその場で刺されて死んだ。岳斗は五十代目総本部英雄騎士団 団長を務めており、騎士団結成以来の逸材とも言われており、その功績は数え切れないほどの英雄を残した者である。因みにこの人も赤い瞳の持ち主。
「爺ちゃん、親父が残してくれた者を無駄にする程バカじゃねーから安心して」
「ふむ、その心意気は良いが話す時ぐらい素振りを止める事は出来んのか?」
「俺は今日から行く英士学園を卒業して英雄騎士団の団長になるため、親父を超えるためにも一分の時間も無駄にはしたくない。」
マサトは英雄騎士団の団長になるのが夢であり岳斗を超えることもまた夢の一つであった。
すると暫造はマサトを見て小さく笑った。
(細かいところも夢を見ているその瞳も岳斗、お前にそっくりじゃのう。)
屋敷の方から声が聞こえた。
「ご飯がもうできるからシャワー浴びてこっちに来なさいよ~」
女性の声がした途端、マサトが急いで風呂場に向かってい行ったのが見えた。
「母ちゃんだけは怒らしたく無いから言われたことはパパっとした方が身のため、身のため。」
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