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もう頭の数メートル上にまで鉄骨が近づいているとマサトは感じ、無意識に上を向いたその時だった。マサトは赤い瞳を開眼しており降って来た鉄骨に重力を完全に無くし浮かばせていた。
「て、鉄骨が浮いている?」
周囲はざわつき、雫は何が起きているのかとマサトに説明を求めようとした時、
「目の前の空間が歪んで見える。なんだこれ。」
「マサト、その瞳は…」
どうやら雫は赤い瞳のことを知っているようだった。鉄骨はゆっくりと降ろされマサトは立ち上がり二人組のいる場所に行くが奴らはすでに気を失っていた。そうこうしているうちに警察が来て後始末をしてくれた。
そしてマサト、雫は学校にギリギリつき体育館へと向かって少し時間んが立ち学園長の話に入った。
「まずは新一年生の皆の衆、入学おめでとう。私は学園長の最上重之助(さいじょうじゅうのすけ)だ。」
「何だあの学園長、見るからにヤクザじゃねえか。しかも体格良すぎるし。髪の毛は白髪で覆われていて長すぎて後ろにくくっているのか。」
マサトは学園長の第一印象を雫と話していた。列順を見る限りマサトと雫はクラスが一緒のようだ。因みにマサトと雫は推薦試験で合格したようだ。試験内容はどうやら筆記試験と模擬試験に分かれており二人は模擬試験を選んだ。マサトの方は何せ三割程度しか力を出さずに試験を挑み百点満点を出したのだ。
話は学園長に戻る。
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