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○同・同・小部屋
聖騎士、部屋を細かく確認する。
勇者M 「最初の部屋と見た感じは変わらないな……」
組合長 「それじゃあ、落ち着いたところで規則交換といくか。……まずは俺から。俺ァ……、そうさな、冒険者組合で組合長をしている者だ。組合長とでも呼んでくれ」
組合長、首に下げている認識票を引っ張り出す。
認識票には、組合長と書かれている。
組合長 「俺の持っている規則はこれだ」
組合長、書物を一同に見せる。
書物 「4条(書物) 各魔術刻印によって異なる解除条件が記された書物が12冊存在する。魔術刻印を解除するには、攻略開始時に配布された書物の解除条件を満たし、書物に触れた状態で解除を宣言しなければならない。開始時のものとは異なる書物の解除条件を満たして解除を宣言した場合、魔術刻印が発動する」
研究者 「書物は1人1冊、12人全員に配られているようですね。私たちの魔術刻印の解除条件はそれぞれ異なる。自身の書物でしか魔術刻印は解除出来ない。と、いうことでしょうか」
聖騎士 「解除条件を満たした他の攻略者の書物を奪って宣言しても、魔術刻印が発動して死ぬだけということですか」
勇者 「……」
勇者、聖騎士を密かに見遣る。
研究者、腕を組んで真剣な眼差しをしている。
組合長 「俺のは書物に関する規則だったが、被ってるやつはいるか?」
誰も反応しない。
組合長 「ほお、そりゃあ幸先がいい」
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