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第二十五話
リョウは先の事件が生の神の本意ではなかったこと。死の神が本来死ぬべきでない自分を私怨で執拗に狙い、その度に助けてくれた彼女は職務を全うしたに過ぎないこと。
それらを証言し、場の流れを完全にこちらへと。
しかしその時、最高神である死の神の父親が乱入し、強引に生の神が悪かったことにしようとするが、それを認められないと評議会長が発言。息子の汚点を隠そうとする小さい人間など最高神の器でないことを指摘する。
実は、彼は最高神を争った神々の一人であり、あくまでこの一件を利用しているだけに過ぎないのだが、それすらも予想していた生の神であった。
そうして判決が言い渡される。
真に裁かれるべきは……
――その数日後、学校では対抗戦の続きが行われていた。
最下位階級と最上位階級が接戦という、大番狂わせの中、直接対決が始まる。
代表者の招集が掛かるなか、リョウとユノは別々の道に歩む。
もちろん、今回の試合の大目玉はこの二人の兄妹対決だ。
どちらも手加減する気などないし、睨み合いもピークへと。
そんな熱気のなか、シハルは生徒会の面々を控えながら、静かに見守っていた。
終わり。
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