第一章 〔裏生徒会と警察特殊捜査科〕

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門を通り女子生徒の間を抜けると、生徒玄関まで辿り着いた。その時、異常までも教師が生徒を見張る様な目付きをしていた。 (なんか、雰囲気おかしいな…)と、俺は異変に気づく。 だが、それは海璃だけじゃなく他の三人も気が付いた様だった。その異常は他の生徒には知られない様な雰囲気で海璃達は少しの異変でも気がつく力を持っていた。 異常に走り回っている生徒指導の先生にいつもは出てこない理事長までもが何かを探しているようだった。 「なんだ、親父まで出てきて…。」 理事長を親に持つ莉都が少し不思議そうに言った。 今騒ぎ立てている話は、表の生徒会長がいても役には立たない。 そう確信したのは既に来ていた生徒達に知られていない事だった。 理事長は裏の生徒会・風紀委員の顧問である佐々木梓と少し下を向いて話し込んでいる。 俺達は先生達の異常な目線をくぐり抜けて理事長と佐々木先生の元へ向かった。
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