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 ワタシの名前は『道願 真由子』(どうがん まゆこ)。病弱のため学校にも行けず病院生活を続けています。それでも寂しくはありません。ワタシには友達がいるから。瑠璃(るり)と名乗った、その女の子は他の人には見えないし声も聞こえませんが、楽しくおしゃべりしています。もちろん、他の人から見ると独り言なので気持ち悪がられるので、隠れておしゃべりしています。  ある時、ワタシの家族が見舞いに来てくれた時に、ワタシの家のお隣に住む男の子を紹介してくれました。名前は『譲原 弥壱』(ゆずりはら やいち)。ワタシのお姉ちゃんと仲が良さそうでした。お姉ちゃんは、弥壱君と共に学校の出来事を色々と話してくれます。なので、ワタシは学校について興味を持ち始めたのでした。  そして、気付けば、ワタシのお見舞いに弥壱君が一緒に来るのが当たり前みたいになってきて、色んな学校の出来事をお姉ちゃんと一緒に話してくれます。ワタシはいつしか学校に行きたいという強い想いを抱くようになりました。  そういう話を瑠璃ちゃんとするようになったので、瑠璃ちゃんがワタシを学校に行かせるために、ワタシの身体から魂、精神を追い出してくれたのです。ワタシは幽霊みたいな存在になって、外の世界に出る事ができました。凄く嬉しかったです、当然、他の人には見えてないワタシは学校を探して、学校の中に入り、学校の中を探検したのでした。そして、瑠璃ちゃんはワタシの身体を使ってばれない程度に肉体のある生活を楽しんでいたようです。
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