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いつものようにお姉ちゃんと弥壱君が見舞いに来てくれた時に、ワタシはワタシが見た学校の事を教えてあげました。すると、2人は驚いて興味津々でした。特に弥壱君が前のめりの反応で、たった1人でも見舞いに来てくれるようになりました。
ワタシは幸せでした。でも、だんだん、生身の身体で学校に行きたくなったのです。その事を瑠璃ちゃんに話すと瑠璃ちゃんは思い付いたように提案してくれました。
「マユコの身体に、ルリとマユコの魂を共有させれば、マユコも動けるし、ガッコウに行けるかもしれないよ?」
ワタシは、その言葉を信じて、希望を抱いて、瑠璃ちゃんの魂を身体に受け入れたのです。でも、身体が全身に震え始めて、頭の中がグラグラしてきて、このままだと気絶してしまう。死んでしまうと思いました。次の瞬間、瑠璃ちゃんの学校に行きたいという強過ぎる想いに心が潰されそうになりました。ワタシは瑠璃ちゃんに身体を乗っ取られるという感覚に陥りました。でも、誰かの声が聞こえました。弥壱君でした。弥壱君が奮えているワタシを抱きしめながら、必死に声を掛けてくれていました。
「真由子ちゃん! 真由子ちゃん!! 真由子ちゃん!!!」
弥壱君の声に導かれて、ワタシの沈んでいた自我が目覚め浮き上がっていきます。そして、それは、どんどん強くなり、瑠璃ちゃんの存在を弾き飛ばしてしました。同時にワタシも気絶してしまうのです。
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