水商売

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水商売

20歳で夜の世界。 高校を中退してから働いていたから どの職場でも1番下だった。 1番下だったから みんな優しかった。 でも夜のお店には 私より年下の子が何人もいた。 しかも経験者だ。 1番下だからは通用しなかった。 最初の1カ月はそんなに苦労もしなかった。 常連さんの多いお店だったから お祝い指名で そこそこ指名が貰えていたから それがあたり前だと思っていた そんなに甘い世界ではなかった 2ヶ月目に挫折を味わった。 指名が何も貰えないのだ。 指名が貰えないだけではない。 お客さんに怒られることもあった。 どうしたらいいのか全くわからなくなり お店を辞めたいと ママに告げた。 ママは厳しい人だった。 ダメだ。 そのかわり指名がもらえる様 私が指導する。と それから徹底的に叩き込まれた。 時には泣かされるくらい怒られた。 でも色々な事を気づかせてもらい 色々な事を教えてもらった。 私は美人ではない。 美人ではない私にお客さんを掴む術を ママには教えてもらった。 この経験は今でも生かされてる。
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