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俺は健太。24歳。小説家を目指している。去年一念発起して脱サラ。全力で新人賞を獲りにいく。
今日は記念すべき日だ。歴史に名を残す小説家の、クリエイティブな作品が遂に産声を上げるのだ。だからこそ汗を流し、炎天下のコンクリートを踏みしめ、わざわざこの図書館まで歩いて来た。
さて、まだ小説を書いた事はないが、幼少期からの読書量は一般のそれとはかけ離れていると自負している。更にはこの1年間、ひたすらに文字を追ってきた。厳しい道のりにはなるだろう。だが、必ずや業界を揺らすような作品が生まれると信じている。
そうだな、最初の一文っていうのは。わかりやすく、読者を物語に引き込む必要がある。ここは敢えて難しいことはせず、壮大な物語への足がかりにしてあげよう。
俺は健太。うん、これでいこうか。
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