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確かに顔は整ってるし色気凄いからな。
モードチェンジするよな、そりゃ。
「え、もっと深ーい仲だよね?オネーサン」
「バカ言わないで。」
相変わらず目が笑っていない。
特に今日は逃がさない、というか・・・よくもやってくれたなみたいな。
おー怖い。
「あ、俺オネーサンと同じの!可愛いそっちのお姉さん名前は・・・」
「アイです!」
「アイさん、頼んで来てもらえるかな?」
はい、喜んで!とでも聞こえそうな勢いでカウンターに向かうアイに
「待って!!!」
静止の言葉は届かなかった。
「アンタ、未成年でしょ。」
「だったら何?」
「お酒だからねコレ、ダメだから。」
しかもそこそこ強めのやつ。
こういうのが必要な日も大人にはあんのよ。
「いやいや、ここに来て飲まない訳ないでしょ?」
「ダメ。」
「お待たせー!」
すぐに帰ってきたアイからグラスを横取り一気に飲み干す。
「ガキにはまだ早い。」
ヒューと口笛を吹いてケラケラするガキを横目に椅子を1つあけて座り直した。
「じゃあオネーサンの男気に負けて今日はソフトにする。」
「私が行く。そこに居な。」
自分の分のグラスも空けて、アイにコイツ未成年だから飲ませないで。と念押ししてカウンターに向かう。
あ、さすがに少し酔った。
「すいません、烏龍茶とこれと同じの炭酸で割ってください。」
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