葉っぱ
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背後から複数の女性が悲鳴をあげているようだ。たぶん彼が頭かきむしってヘドバンをはじめたのだろう。でも私は振り返らない。 たとえ悲鳴の数が増えようと、女性ばかりでなく男性のぎゃーっという声まで加わろうとも。変な匂いのする緑色の煙が迫ってこようとも。 私は走り抜く。輝かしきゴール地点である会社に向かって。 〈完〉
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