酔いしれ紡ぐ愛言葉

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 その言葉に私はドキンと心臓が高鳴る音が聴こえる。 「そ、そうかなぁ? ありがとう」  俯き気味に私は答えた。 「さて、全員到着したことだし、私と真治は花火大会の場所取り行って来るから、二人は先に屋台でも回ってて。いくよ、真治」  愛美は真治君の手首を掴んで、奥の方へと消えてしまった。 「ちょ、愛美!」 「二人とも何処か行ったな。屋台回っとけって言ってたみたいだし、回ろうか?」 「う、うん」  私は軽く頷き、こうして二人で屋台を廻ることになった。  屋台を何軒も見て回ったが、正直一緒に歩いていることにドキドキして記憶が定かではない。  余りにもドキドキしすぎて、心臓がそのまま出てきそうな感じさえする。 「大丈夫か? 結構買ったし、ちょっと休むか?」  そんな様子を心配してくれて大智君は休憩スペースまで私を誘導してくれた。 「そこで、甘酒が配布されてるみたいだし、ちょっと貰って来るわ」  そう言って、大智くんは私に冷やし甘酒が入ってる紙コップを渡してくれた。  それをくいっと一口飲む私。 「おいしいね」 「そうだな。丁度喉渇いていたからな」  そんな他愛の無い話をしていると、私はなんだかフワフワしたような気分になる。 「あ、あれぇ? なんだか、楽しい気分になってきた」     
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