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だが、どう反応していいか困ってしまう。彼女が落ち着いてくれないことには、真相はわからないし情報が整理できない。
美柚も双子も、取り敢えず待ちの状態のまま、まだぶつぶつ言っているマリィを眺めた。
「やっぱりいたわ」
そこでまだドアの前に佇む自分たちの背後から、呆れたようなアリッサの声がマリィへと向けられた。
美柚が驚いて振り向くと、アリッサは美柚にとろりと優しく眼差しを緩ませ笑みを浮かべ、突然の登場に平然として驚きもしていないレン、表情の変わらないジン、そしてマリィへと視線を移動させていった。
マリィはアリッサと視線が合うと安堵の息をついたが、続いてキッと睨みつけた。
「アリッサさま。これはどういうことです?」
「どういうことも、彼女は今家政婦業も兼ねて一緒に二人と住んでるのよ」
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