突然

5/10
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
「何だアヤ、いたなら言えよ」 アヤと呼ばれたその子(以降アヤ)は、ペロペロキャンディを舐めながらジッとミサりんの事を睨んでる。 見た目は銀髪のサイドテール、綺麗に伸ばされた爪はお洒落にラインストーンが施されてて、長い睫毛にピンクのマスカラ、白くて綺麗な肌……整った顔に似合う風貌だった。 ミーも髪はピンク色だけど、こんなにお洒落じゃない……同じ女なのに見惚れてしまった。 「ミサ、タバコは二十過ぎてからッス。それから、自分の荷物は自分で持つッス。その子が可哀想スよ。……リナから聞いたスけど、まだ懲りずにやってるんスね」 そんな見た目からは想像出来ない程の、低い声でアヤはそう言った。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!