突然

8/10

1人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
「えっ……だって、そうでしょ? それでミサりんが聞いてくれるなら、ミーは何だって」 「結愛、目ぇ覚ますッス!! それは単なる甘やかしッス!! 今のまんまだと何も変わらねぇスよ!! 本当にそれで良いんスか!? そんなの、本当の友達じゃねぇッス!!」 そして突然、ミーの肩に手を置きながら声を張り上げた。周りがその声に反応してこっちの方を向く。 一瞬、静寂が訪れた。 「えっ……なら、どうすれば……」 「そんな時は、周りを頼るッス。誰でも良いから……何なら、アヤに頼ってくれて良いッス」 「良いの……ミーは自分一人で何とかするから」 「結愛っ、それは自分を追い詰めるだけッス!! ……もう、しんどかったら逃げて良いんスよ」 アヤは、怒った後に優しく宥めるように言ってくれた。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加