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「ふうん、それで認めたんだ。やっとね」
「でも、パパには、タドコロシンヤには知られたくなかった、バレたくなかったの。だってそうでしょ、バレたら私もあなたも家から追い出されるかもしれないのよ。
サエカに耐えられる？
母子家庭になったら、今のような裕福な生活できなくなるのよ。
私はイヤよ、だからそれを理由に脅してくるスギヤマの言いなりになるしかなかったの。
私は私を犠牲にして家庭を守っていたのよ」
「ママ……」
サエカの表情が弛んだ、ユウコはさらに言葉を続ける。
「すべてはシンヤが、スギヤマシンヤが悪いの。私もサエカもパパもスギヤマの犠牲者なのよ」
「ママ……」
サエカはユウコに近づき、顔の前に顔の近づける。そしてひと呼吸間をおいて言葉を続けた。
「……バッカじゃないの」
呆れ顔でユウコに言い放った。
「あんたは捨てられるわよ、ずっと騙していたんだから。でも私がなんで捨てられるのよ？ なんであんたと暮らさなきゃなんないのよ」
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