母[オンナ]と娘[オンナ]

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「タドコロが血の繋がってないサエカをおいておく訳ないじゃない。ましてやスギヤマとの子なのよ。追い出されるに決まっているでしょ」 「残念でした、私は追い出されません。絶対にね」 サエカは自信たっぷりにこたえた。 「たしかに私はあんたとスギヤマの子供よ、自分の妻の不貞の子なんて見たくもない、そう考えるのは当然ね、でもね」 サエカはユウコから離れると、着ていたワンピースを脱ぎ、ブラとショーツだけの姿となると、さらにブラも外した。 「あたしにはこの身体があるから」 「どういう意味? 何が言いたいの」 「血の繋がってない、18の身体。しかも負い目があって自分が好きにできるのよ。オトコにとって魅力的だと思わない」 ユウコはサエカの身体をまじまじと見た。 娘の身体を見るのは久しぶりだった、たしかにいつの間にか[オンナ]といえる体つきになっていた。 あまり外に出なかったせいだろう、ショートカットの黒髪に映える透き通るような白い肌 不美人とは絶対言えない程度な顔 スリムという言葉が似合う痩身 いつも下着を買ってきていたから知っているお椀型のBカップの胸 適度にくびれているウエスト 細く長い脚 たしかにオトコなら欲しがるかもしれない、だがユウコはクスクスとわらった。 「なにがおかしいの」 サエカはムッとして訊く。
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