オトコとオンナ篇

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「だ、」 「誰だ、お前はっ」 ユウコが誰と訊く前に、スギヤマが問うがオンナは涼しい顔で聞き流し話をする。 「え~っと、とりあえず決まりだから言っときますねぇ」 そう言うと看護師オンナはユウコとスギヤマに向かってこう言った。 「ぶぶ~、ゲ~ムオ~バ~、あんた達の負けですぅうぅ~」 高らかに2人に向かって言った後、一仕事終えた爽やかな感の顔で言葉を続ける。 「さて、この先はですね~」 「ちょっ、ちょっと待て、ゲームオーバー、いったい何の事だ、覚えが無いぞ、人違いだろ、離せ、離せよぉ」 スギヤマの叫びに看護師オンナが答えようとするが、スギヤマはとまらない、叫び続けるスギヤマにしょうがないといった感じでスギヤマの傍に寄ると、みぞおちに踵落としを決めた。 「ぐっふぅぅぅっ」 スギヤマの悶絶する声がユウコのアタマから聞こえ、ユウコはビクッとして硬直した。見えてないから何がおきているか分からないので頭が混乱する。 「○×△△○××!!」 「だってしょうがないでしょ、こうでもしないと静かになんないでしょ」 誰かいるのかとユウコはますます混乱し、耳に入ってくるのが聴いたことの無い外国語だと気づくのに時間がかかった。
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