いつもの二人

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小学校3年生の頃には、伊都も少し変わってきてはいた。男の子って感じになったというか。私の後ろを付いてくることはなくなり、代わりに私が男の子にからかわれると守ってくれた。 いや、守るは言い過ぎかもしれない。「お前ら女子をからかって楽しいのかよ。」「やーい!女好き!」そんな風に、私をからかう男の子をからかうことで、男の子達を蹴散らせてくれた。 きっと私はその辺りからずっと伊都に惹かれていたのだと思う。 お互いの母親がパートから帰ってくると、いつもどちらかの家で一緒に晩ご飯だった。伊都は幸せそうに両方の親が作った料理を頬張っていた。 そんな姿に私もいつかこの人に美味しいって言ってもらえるような料理を作りたいなあって思うようになっていた。そうして、自分から母親の料理を手伝い、見様見真似で挑戦することも多くなった。
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