あらすじ

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日本であって、日本ではない国。 ヒトの価値を見出すため、人間が選民、戦士、市民の3つの身分に階級が分けられた世界。 国王のもと選民が支配する政府は、トウキョウ、シンジュク、シブヤ、イケブクロ、シナガワの主要5駅を制圧し、市民の利用を制限していた。 何でもアリの要塞と化したそれら5つの駅では、通勤通学に向かう市民と、超戦闘能力(魔法)を駆使するターミナルアーマーと呼ばれる戦士たちが日々戦闘を繰り広げている。行動の制限は時間を奪い、職業の選択肢を狭め、市民の自由と権利を奪っていた。 吉祥寺に住み中目黒の高校に通う市民の少年、三ノ宮リウは、シブヤ駅を経由しなければ通学に大幅な迂回を強いられるため、「俺何やってんだろう?」と疑問を抱きつつ、「あんな横文字の技繰り出す奴らに敵うわけねぇだろ!」とボヤきながらも、ターミナルアーマーと超獣(モンスター)に戦いを挑んでいる。 ある日、東横線改札をあと少しで通過しそうになるが、ターミナルアーマーの中でも激戦地改札前を守るゲートキーパーと呼ばれる戦士、キリシマの前に敗れ去り、それがきっかけで戦士階級へと昇格させられることに。 選民を守ることに命を捧げることが使命とされる戦士になることに抵抗しつつも、父への反発から戦士となる道を選んだリウは、市民を相手に駅で戦う日々が始まり、徐々に超戦闘能力を会得していく。 そんな中、リウは国王アランの妹シイナと出会う。悪意や負の感情を持たない反面、選民が守られて当然と考えるシイナと相容れないリウだったが、互いを理解するにつれ、戦士としての存在意義が芽生えていく。 そしてキリシマの目的が身分によって分断された世界に調和をもたらすことであると知り、己の正義について考え始める。 一方、市民の中から革命を起こすべく、勇者ナカムラが現れる。 明らかに正義であるナカムラと、明らかに敵であるリウ。 市民が起こした革命戦争で戦いながらナカムラは、いかなる想いがあろうと、リウの抱く正義は悪であると突き付ける。 そしてリウは平等な社会を築くため、戦争に自ら負けることを選ぶ。
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