クッソ失恋野郎、乙である。

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そして、時は飛んで数日後の夏休み二日目。 私と岬で組み、初日で破綻した夏休みの宿題1日で終わらせちゃいましょう同盟の活動で岬の部屋に集合中、私は岬から恋愛相談なるものを受けた。 「はぁ……一個上の先輩からアプローチを受けたけど気になってる男子がいる。 でもそいつはあんたに気が無さそうって訳ね」 心底どうでもいい、といった風にペンを動かしながら軽くまとめる私に彼女は些か不満そうだ。 「ま、真面目に聞いてよぉ! 悩んでるんだからさ!」 「聞いてるわよ……はぁ……付き合っちゃえば?」 「えっ?どっちと?」 「話の流れで分かるでしょう……アプローチしてくる人とよ…… 迷う時点であんた気持ち揺らいでるじゃない。 自分を好いてるかどうかも分からない男を待つよか100倍マシでしょう。 それに、もしあんたが気になってる男子があんたのこと好きだったとしてそんな度胸のない奴は岬の彼氏に相応しくないわ」 私的には本当にどうでも良かったので適当に答えた。 それに岬は可愛いのだ。 凄いモテる、ショートカットの清純そうな黒髪が男子に受けまくっている。 私だって可愛いのにモテない、胸か? くそが…… とりあえず一日で終わらせることが目的だった癖に昨日で十分の一も終わってない宿題の山を片付けなければいけないのだ。 うちの高校は夏休みだと言うのに相も変わらず宿題が多い……
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