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一郎は考えていた。退屈な日々。もし本当に異世界に行けるなら、せめて俺を楽しませてくれ。彼は期待を込めて目を瞑る。目を閉じてから5分が経った。そういえば、いつ目を開ければいいのか書いていなかった。10分なのか、1時間なのか?そんなに長く目を瞑って立っていられないぞ、と一郎は思う。
さらに5分。部屋の掛け時計の秒針がチクタクと動く音がかすかに聞こえる。窓の外からは車の走る音がする。もういいだろう。さすがに馬鹿馬鹿しくなってきたのか、一郎は目を開いた。
物語は冒頭の場面へと戻る。
夢じゃない。本当に異世界に来たのだ。一郎はそう確信した。もう以前のような退屈な日々とはおさらばだ。俺はここで新しい生活を手に入れるんだ・・・。
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