6月

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6月

あなたはずっと私のことが好きだった。 あなたの一つ一つの動作にはいつも心躍らせれましたよ。 教室で私が他の男子生徒と話してる時、いつも私に声をかけてきます。 そんなあなたを見ていつも心の中で「ばかねえ。」なんて呟いてました。 でも、それと同時にとても愛おしくて愛おしくてたまらなかったんです。 あなたはいつ私に気持ちを伝えにきてくれのかとずっと考えていました。 そんなある日、あなたは突然、人が大勢いる廊下で 「ずっとずっと好きでした!俺と付き合ってください!」 本当に突然でした。 周りにいた生徒達は皆驚いて、私たちのことを見ていましたね。 私は 「ありがとう。」 とだけ、あなたに告げました。 あなたのその時の表情は見ていません。 けれど、きっと不満そうな顔をしてたでしょう。 私はこの時はあなたを本当に「ばかねえ。」って心の中で思っていました。 愛おしいなんて思いませんでした。 むしろ、すごく清々しい思いでいっぱいだったのです。 6月のことでした。 これで私もようやく、幸せになれるのかな。 そんなことを心で呟いていました。
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