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《了解。今日の昼休みに屋上で》
簡潔に書いてあるそれは見る人が見れば少し素っ気なく感じる。駿は気にした様子はなく、《OK、遅れんなよ》
と送る。
すると、すぐに返信が返ってきて、それには《駿も》と書いてある。
それを見て、タブをまばたきをして閉じる。
そして、学校へと足を踏み入れる。
「よお!昨日どうだった」
教室に着くなり友人に話しかけられる。対戦型ゲームをした1人だ。
「はあ、見ればわかるだろう。無事に罰ゲーム達成いたしました」
少し嫌みっぽく言うが、相手は気にした様子もなく「ちゃんとやって来たってー」と言いながら3人の男子達のグループへと歩いて行く。
男子達は「へー」だとか、「なんだよ」等と言っている。
「他人事だと思いやがって…」
と駿もそのグループの中へと入る。
このグループで対戦ゲームをした結果昨日負けたのだ。
「次は何で勝負しようか?」
「駿が決めていいよー」
ニヤニヤしながら言う。
「なめんなよ…」
話しているとチャイムが鳴り、席へ行き授業を受ける。そして、あっという間に1日の半分が終わり昼休みとなる。
「駿~今日は?」
「屋上」
「OK」
短いやりとりをした後、買っておいたパンを持ち屋上へ向かう。
「遅い」
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