ゴッドハンドとの出会い

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しばらくすると、流石に休みが終わりそうになったのでしょう。 ゴッドハンドは “そろそろ起きなきゃダメだよ~? ほら、猫みたいに甘えてないで起きる!” と撫でるのをやめて私の方を揺すって来ました。私は渋々むくっと上半身を起こし、おはようございます…とゴッドハンドに声をかけると、 “おはよう。よく眠れたのかな?ちゃんと起きて偉いね。次の授業も寝ないで頑張ろうねw” と言って、私の頭をポンポンしてから自分の席に戻って行きました。 私は生粋の眼鏡っ娘で、メガネがないと5センチくらいまで近づけないとはっきり見えないくらい目が悪いです。そんな私がメガネを外していたのですから、何も見えるはずがありませんでした…なぜメガネをかけて、ゴッドハンドが誰だったのかを確認しなかったのか、不思議でたまりません。 そのせいで今悩んでるのだから、この頃の寝ぼけた自分を殴りたいです。 目をゴシゴシしながら、ぼんやりと5限が始まりました。 私は今のが夢でないのを認識した途端に恥ずかしくなってしまい、行き場のない羞恥心のお陰で、言われた通り一回も寝ずに済みました。
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