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キミにワタシの姿が視えるのなら。
キミがワタシの声を聴こえるのなら。
ワタシは、きっと――キミとこうして出会う時間が今よりももっと大切な宝物のように思えるんだ。
……うん、でも。
それは決して叶わない――泡沫のような願いだと言うのはわかっている。
だけど良いじゃないか。夢って言うのは“叶わない”からこそ見るモノだろう?
うん――また明日。
明日もワタシはここで待っている……だから。
ワタシはキミをいつまでも待っている。
もうすでに、キミが……キミの命が“あと少し”であっても、だ。
ワタシはキミを待ち続ける。
だって、キミはワタシを寂しくないように、今まで来てくれたんだろう?
だから……そんな簡単に死なないでくれよ。
なあ――お願いだ、『神様』。
彼女を……もっと、もっと……生かしてください。
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