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私はねーさんが一冊の雑誌を持っていることに、気付いた。
その雑誌は外国のファッション雑誌だった。
しかも、表紙に、目の覚めるような、ブロンドの美女が、写っている。
どう見ても、がり勉上がりのねーさんが、普段持ち歩く雑誌ではなかった…
「…ねーさん、その雑誌は?…」
「…ああ、コレね…」
ねーさんが、雑誌を私に渡して、見せようとした。
「…以前、知り合ったコが、出世して、今では、このファッション雑誌に乗るようになって…」
ねーさんは、そこまで言っただけで、それ以上なにも言わなかった。
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