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大学時代の友人に、Mちゃんという女の子がいました。愛嬌があって、でもちょっとワガママなところもある娘でした。
大学二年のとき、彼女が一人暮らしを始めたんです。
「探すの大変だったけど、やっといいとこが見つかったの。築年数はけっこう経ってるらしいんだけど、リノベしたとかでキレイになってたし。家賃も予算内だし、ほんと見つかって良かったよ~」
なんて言って、どんなインテリアにしようかとか、そんなことをウキウキと話していました。
それでいよいよ引っ越して、念願の一人暮らし。
しばらくは毎日楽しそうにしていたのですが、何週間もしない内に、Mちゃんはしきりに友人を部屋に誘うようになりました。
彼女はなんというか周りにべったりするタイプで、いわゆる『ぼっち』を嫌がる娘でしたから、やっぱり一人暮らしは寂しいのかな、なんて思っていました。
「泊まりにきて泊まりにきて」とあんまりうるさいので、ある日私は彼女の部屋に泊まりにいくことになりました。
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