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 Mちゃんの住むアパートは、彼女が言っていた通り外観はさほど新しいわけでもありませんでしたが、中は思ったよりきれいでした。  Mちゃん好みに配置された家具や小物。かわいいカーテンにたくさんのぬいぐるみ。いかにも若い女の子の部屋、といった雰囲気でした。  ただなんとなく、妙に部屋が暗いような気がしました。  明るい色のカーテンでは誤魔化しきれない、なにか空気が重たいような感じがありました。  なんだか嫌だな、と思ったのですが、具体的に何が嫌なのかわからず、ましてや住んでる本人にそんなことは言えませんので気にしないふりをして 「かわいい部屋だね」  とほめると、Mちゃんはにこにこしていました。  それでふたりで楽しくおしゃべりなんかしたりしていると、あっという間に時間は経って、そろそろ寝ようかとなりました。  私が適当に床で寝ようとすると(毛布はあっても布団はなかったので)、Mちゃんがベッドをすすめてきました。  さすがにそれはと断ったのですが、「お客さんだから」と。 「いやいや、他人様のベッドなんて緊張して寝れないよ」  と少しキツめに言っても、しつこくすすめてくるので面倒になって、渋々ベッドを借りることにしました。  Mちゃんは、ベッドの横で毛布にくるまりました。
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