プロローグ 還らずの地下迷宮

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暫く進むと、分かれ道に出会した。 「ねぇ、どっちに進むの?」 ミアが訊いてくる。 右と左、どちらに進むべきか。 この暑さの原因は、分かれ道のどちらかにいる。 右に行くべきか……それとも左へ行くべきか……。 「ねぇ、ねぇ! どっちに行くの? レイヤ!」 どちらも、今まで通ってきた通路と大して変わらない。何か、違いでもあると助かるんだが……。 「ねー、ねー、ねーってばぁ!!」 「――っだぁ! うっせぇ!!  少し静かにしろ!  今、どっちに行くか悩んでるんだから!!」 「ぶぅー、レイヤ確りしてよ~。 リーダーのレイヤが確りしないと、 この先不安だよ?」 「お、お前な――」 「何よ。早く決めてよね」 このヤロー、ちったぁ自分で考えると言うことを知らんのかこいつは!
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