プロローグ 還らずの地下迷宮

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「まぁまぁ、二人とも落ち着いてください」 ジークが割って入ってくる。 「レイヤ、右に進みましょう」 「右に?」 「はい、右の通路からとてつもない熱気を感じます。おそらく、この暑さの原因が居るかもしれません」 このまま考え込んでいても仕方ない。 ジークの言葉を信じ、右の通路へ進もう。 「よし、右に行くぞ」 「にゃ、決まったの?」 「ああ、ほらさっさと行くぞミア」 「ハイさ~。あ、ガルド、あたし疲れたからおんぶして」 素早くガルドの背に飛び付くミア。 「おい、ガルド。ミアを甘やかすな。 自分の足で歩かせろ」 「………………ん」 「べぇーっ。ガルドが良いって言うんだから良いんだよん! あたしはガルドにおんぶして貰うの!」 「ガルドは一言もそんな事言ってねぇだろ!」
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