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過去にしかないもの
~大穴中層~
レイアス「こ…これは!絶滅したと言われる結晶コウモリじゃないか!!」
ルゥ「結晶コウモリ?なんだいそれは。」
レイアス「このコウモリは岩や鉱石などを食べてそれを結晶として吐き出す習性があるんだ、図鑑でしか見たことないけど実在していたなんて!」
ルゥ「レイアス!こっちも見ろよ!この苔ただの苔じゃないぞ!オーロラ苔だ!」
レイアス「オーロラ苔?」
ルゥ「精霊族に伝わる秘薬に使われる素材の1つさ!もう2度と手に入らないと言われていたものがこんな所にあるなんて…。」
レイアス「すごいぞ!これらを持ち帰ればきっと大発見だ!」
ルゥ「……。でもおかしいぞ、その結晶コウモリも今は手に入らないんだろ?どうしてこの大穴の中にあるんだろう…。」
レイアス「奥に進めばわかるかな?調査が終わった採取していこう。」
ルゥ「あぁそうだな!調査が先決だ!」
~戦闘後~
レイアス「まさか魔族までいるなんて聞いてないぞ!封印されているはずでは…。」
ルゥ「やっぱりこの大穴おかしいよ!よく見るとどこもかしこも今では存在しないものばかりだよ!」
レイアス「こんな場所が今まで発見されなかったのはおかしい、大穴ができたというよりも移転されたと考えた方が良さそうだな。」
ルゥ「移転してきた?どこからこの大穴はやってきたっていうんだい」
レイアス「おそらく過去だ。」
ルゥ「過去だって!??」
レイアス「この大穴にいる小動物はみんな今は存在しない生き物ばかりなんだ。たまたま絶滅を免れていたとしては数が多すぎる。」
ルゥ「そう言われるとたしかに…」
レイアス「フェンはきっとこの大穴の調査ではなく、なぜこの大穴ができたのか調べて欲しくて俺に頼んだと思う。そして調査隊員を負傷させた存在の接触。この2つが今回の依頼の内容だ。」
ルゥ「レイアスにしては冴えてるぜ!」
レイアス「一言余計だ!!」
レイアス・ルゥ「ハハハハハ!」
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