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「白石君、彼女いないんだよね?」
仕事が終わり、帰りの準備をしている時に小林先輩に声を掛けられた。
現在19時過ぎ、まだまだ残業組などもいる中この女。
忌々しい気持ちを抑えつつ返事をする。
「やだなー先輩。俺は彼氏も彼女もいないの知ってるじゃないですか~」
わざとらしいテンションで軽薄に返す。
「うん、知ってるけど確認よ確認。イケメンなのに彼女も彼氏もいないさみし~後輩に、女の子紹介してあげようかと」
先輩も負けじと返してくる。
面倒だ。
「先輩、俺が不能なの知ってての発言なら神経疑いますよ?その女の子が可哀想じゃないですか」
嘆くように大袈裟に返す。
僕の発言に斜め向かいのデスクの倉敷が飲んでた缶コーヒーで蒸せた。
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