河川敷と待ちぼうけ

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俺が無理やりジュースへ話題を切り替えると、あいつは早速自分のオレンジジュースをカシュッと小気味いい音を立てて開栓し、美味しそうに喉を鳴らしながら飲み始めた。 これを飲み終わったらさっき考えてた事を説明してやるか、それを聞いたあいつの訳分からんって顔を想像し、自然と口角が持ち上がるのを感じた。 何にしてもまずは乾いた喉を潤そう、そう思い指を掛けたままだったプルトップを持ち上げる。 カシュッ、という小気味いい音と共に、ブシュゥと缶の中でしっかりと撹拌されていたのだろう炭酸が噴き出し、俺はなす術なく頭からそれを浴びる羽目になった。 無様な濡れ鼠になった俺の姿に爆笑しているのであろうあいつの笑い声を聞きながら、さっきの様に太陽を仰ぎ見た、今年も、俺達の年に一度だけの夏が来たのかもしれない、そう思った。
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