異界光臨編

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   ― イスリーダ帝国領 ―  世界中から軍が集まる。伝承によればこれから人類存亡を賭けた戦いが始まるのだ。  「封印石を石版に並べるんだ。こらから光臨の儀式を行う」  封印石が輝きを帯びる。光が空に吸い込まれてゆく。  「あれは。空に・・・」  空に黄金の宮殿が姿を現す。  「あれが伝承にある天上宮。あそこに天球石が」  天への回廊が現れた。それと同時に翼を持った様々なモンスターが現れる。    「これが最後の戦いだ。皆の力を貸してくれ」  地上で諸国軍勢が異界の魔物とぶつかり合う。魔物討伐隊の精鋭は天上宮に侵入するのであった。  ― 迷宮攻略天上宮 ―   迷宮内では神話のモンスターが襲い掛かってくる。  「これはフェンリルか」  巨大な狼が襲い掛かる。  「フェンリルなら私に任せてもらおう」  「ロイ! おまえ戦闘経験があるのか?」  「ない。でもフェンリルなら俺しかいない。皆は先に進め」  「マジか。でもわかった。ここは任せる。死ぬなよ」  たぶん何とかなるだろう。たまにお茶目なやつである。  先を進む。    「うわっ。ビビッた。あれは真紅のドラゴン」  巨大なドラゴンが咆哮を上げる。  「ここは私がいくわ。」  「メリアさん!」  「ちょうどドラゴンの素材が欲しかったの。赤は貴重だから。フフフ」  「助太刀しますわ」  「ニア!」  「ドラゴンは貴金属を収集すると聞きます。見つけて平和のために使いましょう」    それは持ってるのか疑問だが。女とはドラゴンよりも恐ろしい存在である。  「わかった。頼んだぞ」  ここも大丈夫そうなので先に進む。 「アチチッ。この火炎はキマイラか」  巨大な獅子が襲い掛かる。  「相手にとって不足なし。ここはワシが行こう」  「ゼイオルグ様! 腰は治ったんですか?」  一応確認してみた。  「ではサポート致しましょう」  「フェンさん! ではここはお任せします」  もう誰もいなくなるけど。  先を進んだ。
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