グラサマ（借）

異界光臨編

　
　―　迷宮攻略天上宮　―　

　迷宮内では神話のモンスターが襲い掛かってくる。そして迷宮最奥で現れたのは黄金神ミリオンゴッドだった。

　「これは！眩しい.」

　不可視の波動が襲う。

　「くそっ見えない。ぐはっ」

　なす術がない、その時だった。

　「これはなんだ？」

　前方を闇が覆う。

　「お前はラグシェルム！」

　「露払いご苦労だったな。天球石は我が頂く。闇の波動よ」

　ミリオンゴッドが砕け散った。中から黄金の石が現れる。

　「これが天球石。これで異界の魔物も我の傘下に。これで人類を根絶やしにしてくれる・・・・」

　そのまま飲み込む。

　「フハハハ。力があふれ出してくる。フハハハハ？何だこれは？ぐっ」

　片膝をつく。

　「ぐあぁぁぁぁぁっぁ」

　ラグシェルムの体内から眩い光が溢れ出す。

　光が弾ける。

　「あれは・・・・・」

　「眼前に巨大な漆黒竜が現れる」

　「我は暗黒竜ダークミリオン滅びよ人間」

　暗黒のブレスが放たれる。

　「くっ・・・・あれ？」

　防御結界がブレスを防ぐ。

　「これで特別報酬はチャラ。残念だったわね」

　「メリアさん！」

　「このドラゴンはお宝を持っていそうですわね」

　「ミア！」

　「フェンリル討ち取ったぞ。なんか複雑な発言だが」

　「ロイ！」

　「腰は嘘じゃった」

　「ゼイオルグ様」

　「私は皆様ほど気のきいたことは言えませんが」

　「フェンさん！」

　「私も援護していますからね」

　「イリス！」

　これで皆揃った。暗黒竜との最後の戦いが始まる。