異界光臨編

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   太陽が暗黒に染められ地上から光が失われていく。ラクトヘルムに激震が走る。1000年に1度の天球移動により異界との扉がまさに今開かれたのであった。  ー イスリーダ帝国辺境レイグラード ー  冒険者ギルドの要請により神殿に急ぐ。街は昼間だと言うのに光は差さず夜のようである。  「一体何が起きているんだ。急がないと」  やがて神殿が見えてきた。逸る気持ちを抑えつつ門の扉を開いたのだ。  「リーゼ様これはいったい何が起こっているのですか」  「レイアス様。来て下さいましたか。大変なことが起こりました。どうやら異世界とこちらの世界が繋がってしまったようです」  「異世界!ですか。」  「古文書によれば1000年に1度の大日食が起きるとき異界が現れ、異界の魔物が人々を襲うとか。おおよそ1000年前にも異界の魔物との戦いがあり多くの被害がでています。当時の勇者の活躍により辛くも勝利できたようです」  「具体的に何をどうすれば良いのでしょうか」  「古文書によれば現世と異界を繋ぐ天球石を破壊すれば、元の世界に戻るとされています」  「天球石ですか。しかしどこに行けばあるのでしょうか」  「天球石は世界に現れた12宮の先にあるとされています。12宮にある封印石を集めないといけません」  「わかりました。お任せください。かならずや天球石を破壊してみせます」  「頼みましたよ。異界の魔物まで出てきてしまうとは不運ですが、このままでは大地は枯れ果て人類は滅んでしまいます。あなたの行き末に神のご加護を」  こうして天空に聳え立つ12宮の攻略が始まったのである。    
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