異界光臨編

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   ― グラメ二ア共和国領 ―  「おーい。フェン!」  「君達か。」  「こっちはどうなっている」  「あまり芳しくないな。すでに東部方面軍は包囲されつつある。早く救出に向かうべきだが他方面軍が小部隊しか支援しようとしない。」  「おそらく東部方面軍が壊滅してから救援に向かって軍内部での権力拡大を計ろうとしてるんだろうが、東部が落ちれば敵に利することになり国の存亡にかかわることになるだろう」  「大変じゃないか。一体どうするんだ」  「私が救援に向かう。精鋭部隊で東部方面軍の退路を塞ぐ魔物を壊滅させる。さらに前進し、こんどは殿軍となって敵の前衛部隊に突撃して撤退の時間を稼ぐ」  「最後に敵の天蝎宮と人馬宮に突貫して敵の発生源を根絶やしにする。言うのは簡単だが困難極まりない作戦だ。おそらく参加するものの大多数は帰ってこられまい」  「わかった俺達も行こう。天蝎宮は任せておけ」  「助かる。上手くいけば報酬を約束しよう」  そして作戦が始まった。 ― 東部方面軍作戦司令部 ―  「レイアス様怪我はしていませんか?」  「大丈夫。何とか退路を開けられたし順調だな」  「2人とも怪我はないな。これから東部方面軍は撤退する。しっかり補給を受けたら1時間後に出発するぞ。」  「わかってる。そっちもヘマするなよ」  「言うじゃないか・・・・・。すまんな他国の君たちに命をかけて貰って。私は命を賭しても人馬宮を落とす」  「死ぬなよ。報酬期待してるからな」  ― 迷宮攻略獅子宮 ―   迷宮内では蠍のモンスターが襲い掛かってくる。そして迷宮最奥で現れたのは漆黒の蠍王オー・デ・スコルピオだった。一行を爪の連撃が襲う。  「ヤべっ!それに硬い」  「こうなったら蒸し焼きにしてやる。ストームフレア」  「キィィィィィィ」  「ふぅ。何とか倒せたぜ」  「あれを見てください」  蠍王球をゲットした。  ・・・・  ・・  ・  「フェン。無事だったか」  「ああ。そっちも成功したか。これは約束のものだ」  人馬球と報酬金をゲットした。  「フェンはわかってるな。これで旅費が確保できた」  「私はこれより首都に戻る。軍部の大掃除をしないといけないのでな。それでは幸運を」  行ってしまった。  「真面目だな。よし次に行こう」  次の地へ向かう。
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