異界光臨編

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 ― ラ=リズ魔導教国領 ―  「メリアさん!」  「少年。君か」  「こっちはどうなっていますか」  「まずまずね。うちはこっこう前から準備してたから。結界魔法で封印に成功して被害はでてないけど。」  「準備って、知ってたんですか?」  「正確な日にちわからないけど数十年ぐらいの誤差では準備してたから。ただこのままでは封印も破られてしまうわね」  「じゃあ一刻も早く落としに行きましょう」  「でも1つ問題があって・・・・。」  「まさかギックリ腰とか言うんじゃないでしょうね」  「何をバカなことを言ってるの?私のことを年寄り扱いしてるのなら灰にするわよ」  一気に空気が凍りつく。  「違います。すいません。間違えました。問題って何ですか」  「まぁいいわ。問題は処女宮なんだけど女性型モンスターが多いせいか男だと魅了の術で同士討ちになっちゃうのよね」  「本当ですか。でもちょっと見てみたい」  「男は暢気でいいわね。うちの若い兵は何人も死んでるんだけど。でも手は打ってあるから・・・・って着いたみたいね」  「遅くなりましたわね」  「ミラ!」  「世界の平和を守るために馳せ参じましたわよ」  「雇ったのよ。少数精鋭で一気に決めるほうが経済的でしょ」  「なるほど。流石メリアさん賢明ですね」  「違います。世界平和ですわ。報酬は国の復興に役立てます」  「とにかくメリアさんとミラで行くわけですね」  「あら。イリスちゃんも連れて行くわよ」  「ええっ。それはちょっと・・」  「何を言ってるの。女心もわからない粗野なアンタと旅をするなんて疲れているに決まってるわ。たまには女同士で悩みでも相談して。今日は女子会よ」  「ええっ。そうだったのかイリス」  「?」  「ほら男共はさっさと天秤宮に行ってきなさい。結構金目のもが置いてあるらしいからちゃんと回収してくるのよ」  天秤宮前に無理やり転移させられたのであった。
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