午前十一時

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(いま口を開ければネクタイが落ちて便器に触れるかも。部長が……今僕を後ろから僕を突いているおじさんが就職祝いにくれたネクタイが汚れてしまう。) (イタリアブランドのおしゃれなやつだ) 僕の先から滴る蜜液と、淫らに出入りするためにたっぷりと注ぎ込まれたローションが、揺さぶられるたびに便器の縁に点々と散ってゆく。 その時、すっかり立ち上がって敏感になっていた胸の突起をきゅっと摘ままれた。 予想してなかった刺激が下半身にビリビリと直結して背中がしなると同時に思わず声をあげた。 「ああッ!……あぁん!」 おじさんの手が素早く僕の髪を掴んで、落ちそうになる上半身を支えてくれた。 喉がのけ反り、吸いこんだ息がヒュッと気管を抜ける音がする。 「声、出すんじゃないよ。近くを通る人がいたら気付かれるだろう?」 そんな事言われても、姿勢が変わったせいで当たる場所の変わった肉の先が僕をはしたなくさせてゆく。 「ふぁっ……ン、ん、そこ……!」 下のフロアのランチを告げる音楽がかすかに聞こえる。 ああ、11時30分だ。早く終わらせないと今週もご飯を食べそこなってしまう。 「ぶ、部長。午後イチで会議……ひぃっ!あんッ、あ、あッ!……」 僕の言葉に午後の予定を思い出した部長はスパートをかけてくれた。 ああ、おじさんありがとうございます。これで今日は午後も頑張って働く事ができます。     
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