午前七時

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午前七時

設定:兄x弟の恋人 扉を開けた正面には弟のベッドがあり、ここは弟の部屋で、俺は今日着ていこうと思っていたお気に入りのシャツが見つからないから、こっちの部屋に紛れ込んでないか見に来ただけだ。 なのに、ベッドには無邪気な顔をこちらに向けて眠っている(多分年下の)男の子を後ろから抱いて、同じように罪のない寝顔を見せている弟がいる。抱いているのが女の子なら確実にやった後だろ、って位親密な気だるさが部屋を満たしていた。 こいつ、ホモだったのか? 今どちらかが目を覚ましても掛けるべき言葉が分からないから、そのまま後ろ向きで部屋を出て静かに扉を閉めた。心臓がバクバクする。 いくらここが離れで俺達兄弟しか使ってないとはいえこれはないだろ。 兄弟だからこそ弟がそう言う事してる生々しい証拠を見せつけるのは勘弁してほしい。 少し時間を置いてからトイレに行くと、タイミングの悪いことに丁度部屋から出て来た相手と鉢合わせた。ホモなんてボディビルディングでガチガチに鍛えた筋肉マッチョが「好きだ、俺を抱いてくれ!」って言うイメージしかなかったけど、何だ普通の子じゃないか。 これが女の子だったら、と思えるほど女っぽくはない。弟から借りたらしい短パンとTシャツからのぞく腕脚にもしなやかに筋肉がついている。 いや、目を引く感じは確かにある。 無精ひげもまだ生えない輪郭は甘く、窓からの朝陽の中で成長過程独特のみずみずしさと、人を引き込む不思議な色気が立ち上っている。 「何すか?入るんなら先どうぞ」
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