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灼熱の陽光が大地を照らす。
ざわめく木々をすり抜ける熱波のような風は、俺の屋外コンサート会場全てに行き渡る勢いだ。
とうとうこの日が遣って来た。
バックグラウンドで長い長い下積みを重ねてきた。
穴蔵のようなライブハウスから、地を這いようやく日の当たる場所に躍り出た。
今日は俺の為のオンステージ。
この場に訪れた客全てに俺の声を届かせてやるぜ!
さあ、耳をかっぽじいて聴け!
これが俺の一世一代の魂のシャウトだ!
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